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11.92020
信州における限界集落の課題
僕の大好きな信州(あえて長野とは呼ばない)。
その理由は今回の話と関係ないので説明は省きます。
何処の地方でも同じかも知れないが、限界集落がどんどん増えている。
「人口が減少しているから仕方ない」という人も多いが、実は違う原因もあると感じている。
では、なぜ地方の人口は減少しているのか?
「若い人達が都会に流出しているから」
勿論それもあるが、そんなことは今に始まったことじゃない。
だから「日本の人口が減少しているから」で結論付けるのは、あほすぎる。
では、問題は何だろう?
- 土地を有効活用しようとしない人が多い
荒れ地になっていても、空き家になっていても、先祖代々の土地・家だから手放さない。
手放さなくても賃貸に出してくれれば良いのだがそれもしない。
でも自分たちの「子供は不便だから戻って来ないよ」だって。
子供たちは戻って来ない 新しい人が住むところもない。
それを繰り返し「あっ」と言う間に残された高齢者ばかりの集落に。
先祖代々の土地も家も守れなければ頑張る意味もないと思うのだが。 - 地区によそ者が入ることを嫌う
暗黙のルールがあったり、助け合う環境ができているので、新しい人を嫌う。
地域によっては嫌がらせを受けることもある。
嫌がらせを我慢してまでその土地に移住したい人は少ないだろう。 - 行政の無関心
全ての行政がダメとか無関心ではないが、対外的にやってる「ふり」をしている行政の多いこと。
既に高齢化が進み、自然増は殆んど見込めないのに移住者に対して優しくないのは、何もしないに等しい。
形だけの職業紹介であったり、住宅だけ作って後は他任せとか。
多くの移住担当者と話をしてきたが、真剣に取り組んでるなと感じた人は数人。
実際に「よその人が入ってくると治安が乱れる」と言った担当者もいた。
全く持って謎発言である。そんな人ばかりなら今頃日本は最悪の国である。
現状を理解していないのか、理解するつもりがないのか?
個人で頑張っても限界はある やはり行政の協力がある地域は対策が早い。
もちろん僕の個人的な感覚ではあるが。
若い人は出ていく 新しい人は入ってこない 行政も無策。
そんなこんなを繰り返しどんどん限界集落が増えていく。
そもそも限界集落になってしまってからでは対策の施しようがない。
人口が減れば病院など医療現場が休止していく。
次に公共交通である鉄道、バスも撤退せざるを得ない。
民間業者ならなおさらである。そうなると更に人口が減る。
そうなってしまえば転出の一方通行。
もともと土地に住んでいて、先祖代々の土地を守りながら細々と暮らしている高齢者だけになる。
だからこそ早くに対策をして、若い人たちを招き入れなければならない。
いまコロナ禍で移住希望者が増えている。
リモートワークの独身者、子供のことを考える家族持ち、どんな人でも受け入れる環境を作りたい
限界集落に住みたい人は殆んどいないと思われるが、限界集落予備軍の場所なら、まだ可能性はある。
新たな仕事をすぐに作り出すことは難しい。
でも自分で仕事を持ってくる、創り出していく人を受け入れることは直ぐにできる。
今このチャンスを逃さずに、限界集落・廃村を防ぎたい。
だからこその信州人口増加計画である。
信州には、美しい場所も、自然環境豊な場所もたくさんある。
人が減り廃村になれば、野山は荒れ、獣は増える
ぜひ多くの人に移住してもらい、その環境を維持する手助けをしてほしいと思う。
自分の子供達世代、またずっと先の世代まで自然豊かな環境を継承するために。
投稿者名 Tsuruta